ところで、弁護士さんと会えるのは、
今日だけですか。
一応、私が、弁護士会から派遣されてきた
当番弁護士として、お会いするのは、
今回で終わりです。
ただ、希望があれば、このまま、私が、
弁護を継続することも可能です。
できることなら、お願いしたいのです。
費用は、いくらぐらいかかりますか。
弁護士費用のご説明をさせていただきますね。
費用については、基本的には、弁護士と
依頼者が協議して決めることになっています。
ただ、依頼者の方が拘束されている状態なので、
いわゆる「足元を見た」状態にならないよう、
弁護士会の方で、報酬の基準を設けています。
その基準を超えた契約については、
別途弁護士会への報告が必要という扱いに
なっています。
そうなんですね。
どんな感じになってますか。
まず、捜査段階の着手金が20万円+消費税。
起訴された後、第一審の着手金が、30万円+消費税。
事件の終了に伴って発生する報酬金が、
30万円+消費税。
着手金というのが、最初に払わなくてはならない弁護士費用で、
報酬金というのは、事件の終了時に、払わなくてはならない
弁護士費用のことになります。
その金額で、契約しなさいということですか。
ではないですね。
先ほどの金額の範囲内でしたら、
弁護士会に報告することなく
契約して構いません、
という感じです。
なるほど。
先ほどの基準と事前にお知らせいただいた罪名から、
当職の方で、この金額であれば、お受けできるという
提案を事前に用意してきました。
いくらになりますか。
まず、捜査段階での着手金は、20万円と消費税。
ここの金額は、どの被疑者の方にも、同じ金額で、
お願いしております。
最初の金額は、分かりました。
他は、どうなりますか。
一審段階の着手金は、30万円とさせていただきます。
起訴された場合には、やるべき活動が増えるためです。
報酬金は、30万円+消費税とさせていただきます。
ただ、判決に伴う報酬金は発生しないことにします。
なので、正式に起訴されたら、もう報酬金の発生は
心配しなくてよくなります。
その代わりに、捜査段階で不起訴になった場合や略式起訴で
正式裁判が開かれなかった場合には、
先ほどの30万円+消費税を頂戴します。
要するに正式に起訴されたら、一審の着手金が、
発生するけど、報酬金は発生しなくなる。
捜査終わった段階で、不起訴なり、略式起訴になったら、
一審の着手金が発生しない代わりに、報酬金が、
発生することになります。
要するに、
起訴されなくても、トータル50万円、
起訴されても、トータル50万円、
ということですね。
そうですね。後、消費税を見ていただいて。
はい、それは、大丈夫です。
私が、受け取る金額は、どのケースでも、
同じですが、作業量が全く違います。
捜査弁護を頑張って、いい結果になれば、
それだけで50万円貰える。
起訴されてしまっても、50万円貰えるけど、
裁判の対応をしないといけない。
誤解を恐れずに言えば、頑張って、捜査段階で、
終われば、非常に美味しい。
しかも、被疑者の方の拘束面での負担も軽くなる。
早く終わらせたいから、最初から、全力で頑張って貰えると。
結果がでないと、面倒な裁判もやらないといけないから、
そうならないように全力で頑張ってくれると。
気に入りました。
ぶっちゃけすぎた気もしますが、
とにかく、出し惜しみせずに、全力で対応しますので、
ご安心下さい。
分かりました。よろしくお願いします。
手続は、どうなりますか。
それでは、用意してきた契約書と弁護人選任届に
記入をお願いします。
書類は、これから、差し入れの手続をします。
警察官が書類を渡しに入ってくるので、
その後、記入をお願いします。